ピアノの歴史や装飾音って時代によって弾き分けるの❓

2017/11/09
モーツァルト トルコマーチ楽譜

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、皆さんご存知の曲トルコマーチとピアノの歴史と装飾音についてお話ししたいと思います。

もともとモーツァルト作曲ピアノソナタ第11番KV332の第3楽章です。

一般的な楽譜の全音楽譜出版社と原典版(ヘンレ)の同じ部分を比べてみましょう。

出だしの部分、シラソ#ラド~をご覧ください。

初めて見た時は、小さな音符に❓❓❓でした。

この時代は、このような記譜をします。

また、装飾音も時代によって変化してきました。

バッハの頃、現在のようなピアノではなく、チェンバロやクラビコードという黒鍵と白鍵が逆さになっていて鍵盤を弾くことにより弦をはじいて音を発していました。

もちろんペダルはありません。

どうやって、弾いていたと思いますか?

装飾音をふんだんに使って華やかにしていました。

装飾音の種類も豊富です。原典版のバッハ…例えばインヴェンション&シンフォニア等の初めに装飾音の一覧がありますのでご興味のある方はご覧ください。

バッハは当時のピアノはまだ良くなかったので弾かなかったと聞いています。

次にモーツァルトの時代です。

まだ、同音連打した時等、鍵盤の戻りが悪く弾きにくかったそうです。

また、この写真のトルコマーチを弾くときに5本のペダルをたくさん使い、兵隊の行進しているような音を出し、当時話題になったそうです。

ベートーヴェンの後半になるといよいよ今のピアノに近づきます。

よくピアノの練習曲といえば、チェルニーが挙げられます。

チェルニーはベートーヴェンのお弟子さんです。

師匠の曲を弾くための練習曲をたくさん書いていたそうです。

 

バロック・古典・ロマン・近現代とそれぞれの時代によって、装飾音のタイミング、音色、場面によって指の角度を変える等様々な違いがあります。

 

ソナチネの研究をなさっている今井先生が新しいソナチネ1巻2巻を出版されました。指使いやアーティキュレーションなど目からうろこです。ぜひ手に取ってご覧ください。

 

さまざまな偉い方々の研究が進み、今まで教わってきたことが覆されることもありますので、講師は日々アンテナを張って新しい情報を仕入れなければいけません。

 

ちなみに余談ですが、クリスマスの講師演奏、クラシックを離れ、金曜ドラマの曲と海賊にします。

指導者グレードをがんばったので、息抜きです。(笑)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。