ピアノ(pianoforte)
ピアノってホントはピアノフォルテと言っていたのが、名前を省略してピアノとなったのは、みなさんもご存知だと思います。
ピアノの前身楽器のチェンバロ(ハープシコード)やクラビコードは音量が弱く、強弱が十分に表現出来ないためピアノが考案されました。
当初は、『ピアノとフォルテが出せるチェンバロ』と名付けられましたが、次第に略され、ピアノと呼ばれるようになったそうです。
ピアノは300年近く前に、イタリアの楽器修理をするクリストフォリが、チェンバロのボディをそのまま使って、現在のグランドピアノの原型を作ったとされます。その30年後、これを簡略化したアップライトピアノが誕生しました。
ペダルは200年くらい前にイギリスで特許を得たもので、ベートーヴェン以降楽譜に記されるようになりました。
日本には150年以上前の幕末に、長崎にいたシーボルトが、イギリス製のピアノを輸入したのが最初とされ、ピアノ教則本『バイエル』は明治13年にアメリカのメーソンがアメリカ版を持参したのが始まりでした。
ちなみに、ドイツでは、グランドピアノが鳥の翼に似ていることから『フリューゲル(つばさ)』ともいいます。
音楽用語 楽器名 由来物語~日音~より抜粋